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2008年7月22日 (火)

なぜ学園物の評価が低くなるのか?

結構、後引くタイプでして(苦笑)。

元はと言えば、この記事の下のコメント。

名無しさんからのツッコミです。

学園物が嫌いで、医療物が好きだ…
と見られてしまったんです。

こっちとしては、全くそんな偏見は無い訳です。
だから、今季の月9も評価が高い。

じゃ、何故、結果的にそうなってしまうのか?

それは作り手の問題です。

医療物というのは、必然的に人間の命を
題材に描く訳ですから、それなりの”覚悟”が
作り手に出ます。
下手な演出をすれば、必ずツッコミが入る。
だから、気合を入れて作る。
結果的に、クオリティが高いものが
多くなります。
(一部、ドタバタナースものがありますが)

一方の学園もの。
特に、漫画原作などで10代がターゲットのもの。
元々、10代をアホと見てるのでしょう。
受けるようにドタバタした脚本、演出で
重くならないようにする…
出演も、美系アイドルを揃えて
ファンを視聴者として確保する。
となると、深い芝居は指示出来ないから
演技は記号論に陥る。
で、原作ファンもキープしたいとなると、
リアルさが落ちる。
この悪循環で、必然的にクオリティが下がる。

こういう図式ですわ。アレもコレも…。

その点で見ても、今回の月9は、異質。
生徒役の揃え方がハンパじゃない。
北乃きい、谷村美月、吉高由里子…
いずれも映画等でも評価が高い。
濱田岳、冨浦智嗣も独特の色を持つ
役者。
このクラスを脇にして、頭が織田っちって
ギャラ、大変でしょ(笑)。

ま、それだけ高いレベルの芝居を
要求してる証拠とも取れます。

最近は、
コメディタッチのドラマや、
コメディそのもののドラマが
やたらと多いですが、そのいずれもが
目を覆うばかりで、
笑うより失笑を買う…。
悲劇やシリアスなサスペンスよりも
お笑いのほうが、どれだけ難しいか?

人を笑わせるものというのは
小気味良い脚本と、
テンポを活かす演出、
そして、勘の良い役者の芝居…
それこそ三位一体にならないと
成立しません。
デフォルメした芝居=お笑い
と勘違いしている作り手が多すぎて…。

藤山寛美時代の松竹新喜劇が
泣き笑いの代表格、
岡八郎、花紀京時代の吉本新喜劇が
悲しい庶民の可笑しさと飄々としたギャグで
バランスの取れたドタバタ物の代表格。

共通するのは
悲しさと可笑しさの「紙一重」具合。

その、人々の人生の深みを垣間見るような
心打つ部分が、コメディタッチと言われる
ドラマ群には、欠けているし、
演出陣に、描ききる力量が不足している
部分だと思います。

今季、日テレ3作品が全て10点以下…
という理由も、ちょっとは理解して頂けたでしょうか?

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