大阪の放送局
民放の日ついでに、大阪の放送局噺を少々。
①一般的に民放AMラジオの系列は
TBS系列のJRNとLF、QR系列のNRNが
ありますが…大阪ではちょっと変則的で、
JRN…MBS、ABC。
NRN…MBS、ABC、OBCとなっています。
これは、春と夏の甲子園があるから。
春の高校野球はMBSが全国発信、
夏の高校野球はABCが全国発信するので、
両局ともに両方に入ってる訳。
ラジオは現在も、両局とも、甲子園開催期間中、
朝から夕方まで、全試合生中継しています。
②テレビも以前は、両局生中継していましたが
MBSは地上波中継を中止してCSのGAORA
のみでの放送になりました。
ABCは、今も、全国ネットの時間は独立U局
(SUN、KBSなど)に乗り換えつつで、全試合
生中継しています。
だから、全国的には高校野球といえばNHK…
でしょうが、関西地区では甲子園=ABC…
というイメージが強く残っています。
これは、ABCの実況アナのキャラに因る部分が
大きいでしょう。植草氏、アベロク氏など
伝説の実況アナが沢山います。
③ABCテレビとMBSテレビの数奇な運命も
独特。最初、大阪初の民放TV局として
朝日・毎日両社共同による大阪テレビ(OTV)として
開局したものの、数年後、毎日側が独自局を
開局する事になり、OTVはラジオの朝日と合併し、
毎日系社員は、全て毎日放送側へ移籍しました。
④大阪最初のTV局として誕生した経緯のあるABCは
当初からTBS系列(当時KRT)で、後発のMBSは
テレ朝系列(当時NET)になりましたが、
次第に新聞社色が濃くなった東京キー局としては
大阪ABC(朝日新聞)-東京TBS(毎日新聞)、
大阪MBS(毎日新聞)-東京NET(朝日新聞)…
という腸ねん転状態を解消すべく、
1975年3月31日にネットチェンジを実施、
一夜にして、今までの番組が4ch→6ch、
6ch→4chという訳のわからない事態が起こりました。
⑤今でこそ定着した感のあるラジオ局のステッカー。
これをヒットさせたのがFM802。
当時、アメリカFM局で流行していた局のステッカーを
導入、車に貼らせて、それをネタに大プレゼント
キャンペーンを展開した事が、全国に飛び火した訳です。
同様の現象が
「ヘビーローテーション」。
一般にパワープレイとして定着しているこのシステムを
生み出したもの802.
本来、アメリカFM局では、1日の選曲をする
PD(プログラムディレクター)が、新曲や
メーカーの押し曲からセレクトして、1時間~2時間に
1回ずつオンエアするのを「ヘビーローテーション」と
していました。これを流用して、月単位で
集中オンエアして、エリア発のヒット曲を生むべく
スタートしたのが「ヘビーローテーション」。
KAN「愛は勝つ」やミスチル「君がいた夏」などは
開局間もない頃の大ヒットヘビロナンバーの一例です。
⑥無風が大嵐に…
この802の出現が、それまで無風だった関西エリアの
ラジオに大嵐を巻き起こしました。
全く新しいスタイルのFM局の出現にリスナーが
飛びついて、一時、802の一人勝ち状態に。
各局、なんとかしたい…とあれこれ対策を立てて
対処しました。
その後…面白い現象が…。
802を去ったスタッフやDJが、他局へ移ると、
802で培ったノウハウを、他局で使うという
パターンが続出。
結局、スタイルは違えども、「802的」ラジオ演出が
関西に定着する事になっていきました。
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