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2006年7月29日 (土)

お客様は紙様です?(ちょっと長いよ)

相変わらず、某BBS、荒れてますね。

常連さんについて…で。

テレビと違ってラジオの場合、
地域密着なので、
我々、制作チームの提供する情報と
リスナーの皆さんによるメッセージで
生放送らしさを出す…というのが
古今東西一般的なスタイルです。

ある種、聞いてくれる方々も
同じファミリーです。

まあ、皆さん普段の生活でもお感じの通り
千差万別、人それぞれ、性格も異なります。
だから、メールを頂く人のスタイルも
様々です。

それを番組の「要素」として、どう出すか?
そこは、各番組スタッフの判断によるものです。

以前勤めていた某局の場合、
リスナー自体が多いエリアだったので、
平等に扱う…つまりリスナーが聞いていて
不快感を出さない為、ディープな常連さんを
全て排除する…という事もありました。

でも、県域局の場合、
コアリスナーの数も、広域に比べると
少ないのも事実です。無碍にはできない。

これも、以前やっていた番組の場合ですが…
メールをくれた全てのリスナーの名前を紹介する…
という手法を取った事もありました。
それも、わずか55分の生放送で…。

両極端ですが、つまりは…
リスナーさんたちを、どう位置付けるか?
番組スタッフの判断次第って事です。

以下は個人的な見解です。

ツーウェイコミュニケーションと、よく言われますが、
私が思う理想形は、1.5ウェイです。
つまり、番組が出す情報があります。
それに対して、積極派リスナーが、様々な反応を示します。
それを、そのまま出すだけでは、公共の放送として芸が無い。
反応について吟味し、そのメッセージを紹介した場合、
リスナーにどれだけの利益があるか?
そして、他のほとんどのリスナーへの利益はどうか?
そういったディレクターの「フィルター」を通すことで、
単純に、メールを紹介するだけでなく、
メール自体が、第2段階の情報として作用する訳です。

どこの局の番組を担当した場合も、
出演者には最初に教えてる事ですが…

リスナーさんからのメッセージを、そのまま紹介するのは
放送部の学生でも、出来る事だと…。
プロの喋り手なら…そのメッセージに対して、
それを元に、どんなリアクションをしてあげられるか?
そこを磨きなさい…と。

それが加わる事で、1対1から、1対多数に昇華するのだ…と。

TCパークというコーナーを確信を持ってスタートさせられた理由は、
さきほど、「全てのメールを紹介した」某局番組をした際、
リスナーのリアクションの良さが、携帯メールの普及で、
FAX時代より格段にUPした…ということです。

先日は、群馬のお奨めスポットを聞くメールに対して、
数分後に、アンサーが来ていました。

聞く人の純粋な気持ちに、こちらが真摯に応えれば
同じ気持ちの人も動くはず…そこがラジオのラジオらしさでしょう。

さらに…ラジオというのは、聞くスタイルで言えば
1:1です。ラジオを聞く人は、ほぼ1人。
誰かと会話していると、ラジオに耳は行かない。
つまり、ラジオを通して、喋り手や他の遠い場所のリスナーと
電波を通して、擬似井戸端会議をしている訳です。
同じ時間を共有している訳です。

震災の際、ラジオからのトークと音楽のおかげで
心強かった…という声を聞きました。
それこそ、ラジオ特有の持ち味です。

何を言いたいか?
TCパークでの「個人的なメッセージ」は…
それぞれが持つ「大事な人」への想いを「共有」できる…
他人事ながら、自分事に置き換えられる「言葉」なんです。

以上は、自分の番組についての私の個人的見解です。
他の番組は、どうか?は、わかりません。

ただ、言えるのは…
いわゆるネタ系番組の場合、言わば電波大喜利ですから、
ネタのクオリティ…というものも判断基準になります。
そこは、どうしても、日々精進する常連さんたちに
分があるのも仕方無い事です。

逆を言えば…
純粋に「面白いネタ」を楽しむ気持ちで聞いていると、
常連さんたちも、1つのキャラクターとして、認知されるようになる…
ということ。

よく行く喫茶店で、いつも決まった場所でコーヒー飲んでるおじさん…
たまたま、そこに座ってないと…気になって、マスターに尋ねる事無いです?
「マスター、いつものおじさんは?」
「さあ、ここんとこ、いらっしゃらないんですよ…」
「病気かな?…それとも、引越しちゃったかな?」
「あれ、お客さん、あの方とお知り合いでしたか?」
「いえ。いつも見かけるんでね…居ないと…ちょっと気になって」

そうです。
最初に言った「ファミリー」というのは、そういうことです。
常連さん達も、番組を構成する一員である…ということ。
普段、メールを送らないけど、毎日聞いてる…
そんな大多数のリスナーさんだって、常連さんたちの名前は
覚えてるはずです。
さらに言えば、一人ひとりの芸風や得意分野も、結構
覚えてるかも知れません。

単純な露出頻度だけでは計れない何かが、すでにある。

こう書いてくると、
いわゆる「頭に乗る」人も出てくるでしょう(笑)。
某BBSでも、「読まれたいなら書けばいい」と表現してた方も
いらっしゃいますが、間違っては、いけません。
番組やスタッフ、喋り手は、「自分たちのモノ」では無い…ということ。
主導権は番組側にある…これは、避けられない部分です。
だって、大事な公共の電波を預かってるのは
我々制作側ですから。
あくまで「公共性」が大事。
つまり一線ですね。

それが理解できていれば自ずと、
どういう文章がラジオとして成立するのか?
「考えながら」書けるはずです。

「何度送っても、全く読まれない…」
よく見る文面です。
さあ、何故読まれないのか?
ただ、面白く無い…という単純な事では無いはずなんですが…。

別の言い方をすると、
オンエアの為には、我々スタッフは何十と来るメールは
全て目を通してる…という事です。

ただ、一部で不満が出てる事も解かってるので、
これからも、しっかり判断する目は持ち続けようと
思います。
よろしくお願いします。

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