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2006年7月15日 (土)

日本沈没ぶくぶくぶく…

今日は、昼前PORTに出て、
ゲスト収録1本やった後、T-JOYで
今日から公開の「日本沈没」を見てきました。

週末で雨が重なり、ロビーはエラい混雑。
さらに、上映開始がポケモンと同じ時刻で、
行列もすごかったです。

いちばん大きいスクリーン6でしたが、
客席は…4割程度の入りでしょうか。
年齢層は…高め。
恐らく前作も見たであろう、老夫婦の姿も目立ちました。

以下はネタバレなので、見てない人はご注意を。。。。

今週初め、マスコミ向け試写会があったんですが…
見に行ったスタッフは…みんな「お笑い」だという…。
あまりにも……なストーリーで、失笑するという。
口を揃えて…。

だから、見に行きました。

ままゆ(福田真由子)ちゃんも出てるしね。

まず言えば、評価は★★★。

高くも無く低くもない。

監督の樋口はんは、特撮出身だから
映像的には、なかなかです。
ただ…やはり、ILMとか海外に比べると
アラは目立ちます。
前作へのオマージュのつもりなら、アレもまた良しでしょうか?

役者もイイ芝居してます。
草なぎ君の「普通」っぽさも…藤岡弘や村野さんと比較しなければ
アレはアレでありです。
特筆すべきは…王子ミッチー。及川さん。
指先をキレイに伸ばした肌のキレイな「王子」は、どこへやら。
若干、体も太らせたのか?貫禄ある普通の男になっています。
もちろん、
柴咲さんも、石坂さんも、トヨエツも、いつも通り秀逸。
そして、ままゆちゃん。
スクリーンに最初に出てきて、ラストにも映るのが福田さんですわ。
ずぶ濡れの冒頭…何が起こったのか理解できない放心顔。
不安ながらも、あどけない、もんじゃ屋のシーン。
母親との死別の、どん底。
崖崩れでの恐怖。
ラストの安心。
12歳であの幅の広さは、脱帽です。

陸海空…自衛隊全面協力にふさわしく、
非常時活動の場面はリアリティあったし、
大規模なオープンセットでの被災地現場シーンも
リアリティありました。

さあ、そして脚本と演出でございます。

失笑…その意味が解かりましたよ。
問題は後半。
東京に居た…と思えば、山形の実家(造り酒屋)に帰り、
すぐに東京の避難所へ実家の酒持参で現れる。
潜水の本部へ来て、
レスキューのキャンプ場へ柴咲さんに別れに来る。
早朝には本部へ戻り、
ヘリで太平洋上の潜水現場へ。
とにかく、移動速度の速い事(笑)。

だって、日本各地の交通が寸断されてる状態で、
みんな避難で大変な中、民間の普通の人間が、
どーして自由に動き回れるのさ?

引退した旧型の潜水艇も、チェックしてすぐ
半日の間に船に乗せて沖の作業船へ運べたのは何故?

列島分断されるほどの地殻変動なのに…
TVのニュース中継がずっとできるのはなぜ??

さらに、船で避難しようと港で待つ人々…
バックの山々が火と煙を出してるのに、
岸壁が無傷なのはなぜ?
おまけに、無傷の港へ向けて大津波が押し寄せるのはなぜ?

大阪より相当海抜の高い奈良が水没してるのはなぜ?

恐ろしく細かく水没して無数の小島と化した山道で
もんじゃ屋のメンバーが柴咲のレンジャーに救出されたのは
なぜ?ピンポイントで発見するのも変だし、
管轄違うのでは??

あ、そうそう。
石坂浩二の首相を乗せた特別機が阿蘇上空で墜落してしまうけど…
羽田から海外へ行くのに…阿蘇上空飛ぶの?
飛ぶとしても、パイロットが旋回、回避できないのはなぜ?
特別機ですよ(笑)。

大地さんの最後の演説、
海の上の船の上なのに…全国でラジオで聞けるって…。
地上マイクロ回線どころか、衛星経由でも、
中継、放送できるのかな?
あれだけの噴火で火砕弾飛んでたら、
AM送信アンテナさえ、やられますよ。

まだある!(笑)
函館の大津波に飲まれた人たち…
どう見ても、観光、デート姿ですが…
北海道が分断されるほどの天変地異の中、
普通に行楽が楽しめる雰囲気ですか?

とまあ…重箱の隅を突っつくと、いくらでもアラが出ます。

ってことで、大目に見て、大筋で見てみましょう。

まず、2006年の今、リメイク、公開する意味。

一方で凶悪な犯罪が日常茶飯事、
他方、北朝鮮問題など、非常事態がいつ起きても
おかしくない…という政治情勢、
何かにつけて、愛国心が取り沙汰される状況…
もし、日本という「国」自体が無くなる…
その時、どうするのか?
観客それぞれが、考える題材としてはイイと思います。

日本各地の名所が被災する場面は、
どの地方の人にも、身近に思えるでしょう。

前作公開の1973年は、オイルショック、インフレ、
ノストラダムス…と、急成長のニコニコから一転して
不安感蔓延の時代にバッチリはまった事が
大ヒットになった要因でしょう。
本編も、悲壮感漂うパニック場面に重きを置いていました。

今回は、そういった「沈没」による救いの無い終わり方ではなく、
「沈没」を食い止めて、再生へと向かおうという終わり方です。

プロデューサー自身、これは「ラブストーリー」だと言っています。
草なぎ君と柴咲さんの事でしょう。
大事な人を守る事、生きる事の意味…それはわかります。

でも…

例のがけ崩れでは、前方のつり橋が落ちて、
アリのように人々が落ち、
ある街では津波で飲み込まれ…
信じられない数の人々が、亡くなってる訳です。
そんな無数の犠牲者の命を背負って、
国を再生しなければならない…そのエネルギーを感じさせないのです。

前作やTVシリーズでは、国自体消滅し、
脱出するラストシーンには、そんな厳しいながらも
日本の国を、土地が無い将来、どーするか?
それを考えさせる大きな何かがありました。

1億2千万分の2…では済まされない題材のはずなのに、
そういった「人と国と命」を考えさせる「大枠」が甘いんです。

沈没が食い止められるのも…
草なぎ君演じる小野寺が、いちかばちかで命を賭けて
深海に潜ったからですが、もし、失敗してたら?
救われたのは「まぐれ」ですよ。

解説本を読むと…脚本書いたのは
何やらエラい先生のようですが、
詰め、甘いですな。

社会派としても、ロマンスとして、SFとしても
パニックとしても…中途半端です。

エンターテイメントとしては良くても…
後世に残るか?といえば…前作を上回るものでは無い。
…というのが結論です。
悪くは無いけど、良くもない。。。。

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